胸毛の脱毛を行う前に知りたいこと
男性の胸毛は男らしい象徴とも言えますが、その一方で、女性の苦手な体毛とも言われています。好き嫌いが分かれてしまう胸毛ですが、見苦しいと言われても仕方がないのかもしれません。胸毛はカミソリで剃ったり、脱毛テープなどを利用することで自分でも処理が可能です。
しかし、自分で処理した場合には、どうしても剃り跡が目立ってしまったり、触り心地がチクチクしたり、心地良いものではありません。これを解消するためには、メンズ脱毛がおすすめです。
しかし、メンズ脱毛と一言で言ってもいろいろな点で分からないことも多く、不安に感じる人が多いというのも確かです。そのため、メンズ脱毛で胸毛処理を行う前に知っておきたいことを詳しく見ていくことにしましょう。
脱毛にはどのような方法があるの?
脱毛には、光脱毛、レーザー脱毛、ニードル脱毛などの方法があります。光脱毛やレーザー脱毛は熱の力、ニードル脱毛は微弱電流で脱毛します。双方とも施術することで毛を薄くし、回数を重ねるにしたがって、徐々にムダ毛が生えてこなくなります。それぞれの脱毛の方法については、以下の通りです。
光脱毛とレーザー脱毛
光脱毛やレーザー脱毛は、黒いものに作用する働きを利用して脱毛を行います。日本人は肌よりも毛の色が黒いので、脱毛機器で光を照射することにより、熱の力で毛根にある細胞にダメージを与えてムダ毛を弱らせながら脱毛していきます。
レーザー脱毛は、毛を作る元となる細胞に脱毛効果が出やすい波長のみを当てる方法ですが、光脱毛は、脱毛用の波長も含んださまざまな光の波長を出して行っていきます。
より脱毛効果が高い方法は、レーザー脱毛になりますが、レーザー脱毛は基本的に医療行為となるため、クリニックなどの医療機関で行うことになります。反対に、光脱毛はメンズエステやサロンなどで行うことができます。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は、毛穴の一つ一つに極細の針を挿入し、その針先に微弱な電気を流すことにより、毛を作る元となる細胞にダメージを与えていくという方法です
どの脱毛方法が一番いいの?
レーザー脱毛や光脱毛、ニードル脱毛のうち、どの脱毛方法が一番いいかについては、それぞれ一長一短があるため、脱毛を受けたい人がどこに重点を置くかで変わってきます。それぞれの脱毛方法におけるメリットとデメリットについては、以下の通りです。
光脱毛のメリット
- 1回に広範囲を施術できるため、施術時間が短い
- レーザー脱毛やニードル脱毛に比べて料金が比較的安い
- レーザー脱毛に比べて、出力は低いため火傷のリスクが低い
光脱毛のデメリット
- レーザー脱毛に比べると、通う回数が多くなる
- 色素の薄い毛には反応しにくいため、脱毛効果が弱くなる
- 白い毛には反応しない
- 硬毛化や多毛化のリスクがある(硬毛化や多毛化とは、薄い毛や産毛が太くなったり、逆に毛が増えたりするという現象のことです。)
レーザー脱毛のメリット
- 高出力で行うため、脱毛効果が得やすい
- クリニックなどの医療機関で行われるため、安心して脱毛施術を受けることができる
- 光脱毛に比べて、通う回数が少なくて済む
レーザー脱毛のデメリット
- 個人差はあるが、光脱毛に比べると痛みが強い
- 基本的に料金が高め
- 色素の薄い毛には反応しにくいため、脱毛効果が弱くなる
- 白い毛には反応しない
- 硬毛化や多毛化のリスクがある
- 赤みが出やすい
- 火傷のリスクがある
ニードルのメリット
- 光脱毛やニードル脱毛では効果の薄い白い毛や色素が薄い毛にも効果的である
- 脱毛後も永久的効果が高い
- 日焼けをしている場合や色黒の場合でも、施術を行うことができる
- ムダ毛を部分的に間引くなど、細かい部分でも脱毛施術が可能である
- 施術前にムダ毛を剃らなくても良いため、周囲にばれずに徐々にムダ毛を薄くすることができる
ニードル脱毛のデメリット
- 個人差はありますが、光脱毛やレーザー脱毛と比べて痛みが大きい
- ムダ毛を一本一本処理していくので時間が掛かる
- 光脱毛よりも料金が高め
- 脱毛施術をする人の腕によって、痛みや処理スピードが変わる
これらを簡単にまとめると、痛みが少なくて、安い方がいい場合は光脱毛を選ぶと良いでしょう。また、多少の痛みがあっても、費用が多少高めでも、施術回数を少なくしてなるべく短期間で脱毛したい場合は、レーザー脱毛を選ぶと良いでしょう。
また、痛みがあっても、費用が高めでも、時間が掛かってもいいので確実に脱毛していきたい場合は、ニードル脱毛が良いでしょう。
胸毛の脱毛施術の手順について
光脱毛とレーザー脱毛による胸毛の脱毛施術の手順については、以下の通りです。
光脱毛とレーザー脱毛による胸毛の施術の手順
脱毛施術を行う前に、まずは胸毛を剃ります。胸毛が伸びたまま行うと、毛に光の熱量が奪われてしまうため、毛の下にある毛根に熱が集中しにくくなるからです。そのため胸毛を剃ることで、ムダ毛を作り出す元になる細胞に光が届きやすい形にしておく必要があるのです。
その後、患部を消毒してから、火傷のリスクを下げるため冷たいジェルを塗ります。脱毛機器によっては、ジェルを塗らないものもありますが、冷やした方が火傷のリスクは低くなります。また、医療機関で行うレーザー脱毛の場合、麻酔クリームを塗ってくれる場合もあります。
次に、脱毛機器を使用し、施術箇所に光を当てていきます。そして、脱毛後は施術箇所の胸部に冷したタオルや保冷剤などを置いて冷やします。その後、薬用ローションや鎮静クリーム、保湿クリームなどを塗ります。
施術後は、過度な運動やアルコール類の摂取、湯船に浸かるなどの行為は禁止している場合が多いです。また、施術箇所は清潔に保つようにしましょう。
ニードル脱毛による胸毛の施術の手順
まず、施術箇所である胸を消毒します。ニードル脱毛の場合は、光脱毛やレーザー脱毛と違って毛の長さがないと毛穴の場所が解りにくくなるため、毛を伸ばしたまま施術するのが一般的です。
そして、施術者が滅菌された専用の針を毛穴に挿入し、毛穴に微弱な電流を流しながら、施術が終わった毛を抜いていきます。これを脱毛する胸毛一本一本、丁寧に行っていきます。脱毛施術後は、鎮静ローションもしくは鎮静クリームなどを塗ります。
施術後は安静にして過ごし、施術箇所を清潔に保つようにしましょう。
脱毛後はどのような感じになるの?
光脱毛やレーザー脱毛を施術した後について
実は、光脱毛やレーザー脱毛の場合、脱毛したその日に毛は抜けません。1~2週間経ってから、徐々にムダ毛がポロポロ抜けて薄くなっていきます。そして、施術した箇所は、一度、毛がなくなったような状態になります。
そこから更に1~2ヶ月経過したころに、徐々に新しい毛が生え始めます。そこで、また生えてきた毛に脱毛施術を行い、これを2?3ヶ月に一度の割合で、半年?1年程度繰り返していくことになります。
ニードル脱毛を施術した後について
ニードル脱毛後は、直後に施術者が毛を抜いていくため、その場で毛はなくなります。そのため、その場ですぐに脱毛効果が現れることになります。但し、胸毛は広範囲に生えているため、1回の施術では、全ての胸毛を取り切れない場合が多いです。
一度で全ての胸毛が脱毛できなかった場合には、次の脱毛まで毛が薄い状態が続くことになります。そして、取り切れなかったムダ毛は、光脱毛やレーザー脱毛のように2~3ヶ月周期ではなく、ニードル脱毛の場合は、2週間~1ヶ月周期で施術していく場合が多いようです。